簡単に朝早く起きる方法
私は朝起きることができませんでした。
家業が飲み屋で、当時はバブルの影響で、毎日、毎日、酒場は活気に満ちて午前様でした。タバコの煙は住居側にも霧のように漂い、普通の会話は壁を越えてつつぬけで、明け方までカラオケが流れていた日もありました。
生活は不規則で、そんな中でも寝れてはいましたが、10歳頃から夜更かしの生活になって、夜中に寝るのが当たり前で、夜中になると元気になって、朝起きることが、しんどい生活でした。
十代から一人暮らしをはじめて、早起きになりたいと、いろいろとしていましたが、30年経っても、朝起きることだけは、とても難しいことでした。朝日を浴びることも、とても効果的だと知っても、朝起きられないので浴びれないし、何とか朝日を浴びても、すぐには効果が実感できず、続けることができなかったのです。
早起きをあきらめて忘れていました。
ところが、あることをすると、何もしていないのに、夜、ぐっすり眠れて、朝、簡単に目が覚めるようになりました。
しかし、早起きには朝日を浴びることは、とても効果的なのです。
早起きに有効な朝日
光の刺激は「中枢の体内時計」の調整をします。
光には人間や動物の活性化を促進する作用があります。朝や昼に太陽の光などで活性させると、夜はぐっすり眠りやすくなります。
太陽などの光が、眼から入ってくるのを関知すると、脳にある視交叉上核(しこうさじょうかく)は松果体に信号を送って、松果体はメラトニン(睡眠に大影響するホルモン)を分泌します。メラトニンが分泌されてから、約14~16時間後に睡眠を促します。
そのため、毎朝、決まった時間に朝日を浴び続けることが必要になります。とくに朝は、じょじょに明るくなる光が、とても重要になるようです。
では、どうして私には早起きが困難だったのでしょうか?
早起き解決後に思ったのですが、それには時差ボケのメカニズムにヒントがありました。
時差症候群(時差ボケ)について
時差症候群(時差ボケ)は、時差のある場所への移動、交代制勤務、夏時間などが原因となって、体内時計である、二つの中枢時計のギャップが急激に起きた時に、疲労や不眠、腹部の不快感や食欲不振、頭痛や吐き気などの症状がでます。
時差症候群(時差ボケ)のメカニズム
脳にある「中枢時計」である視交叉上核は2種類あります。
①網膜から光刺激が入ると体内時計を調整する腹外側部(VIP)。
②光刺激の情報が伝わらない背内側部(AVP)。
①腹外側部(VIP)の「中枢時計」だけが、環境の光の刺激(明暗周期)に合わせて、先に現地時間に対応できるのですが、②背内側部(AVP)の「中枢時計」は、ゆっくりなので対応処理に約1~2週間かかってしまいます。それまでは出発地の体内時計です。そのギャップで時差ボケが起きてしまうのです。
普段、日常生活で早起きする場合は、時差ボケは関係ないので、朝日を見たり浴びたりすることは、とても効果的です。
ところが、私のような体内時計が長期間にわたり、大きく狂っている場合は、時差ボケのような感じになりやすいのかもしれません。
例え、早朝に起きれたとしても、②背内側部(AVP)の「中枢時計」が対応できる、約1~2週間も継続することは、とても難しいのです。
それでは、もう一つの体内時計である「末梢の体内時計」を活用するのはどうでしょうか?
末梢の体内時計
「末梢の体内時計」は、臓器や皮膚などの各組織に存在し、それぞれ独自の周期を持っています。
「末梢の体内時計」は、太陽などの光に反応せず、朝食の時間に反応して調節します。
このようなことから、食事の時間を調節して健康を維持する、「時間栄養学」というのがあります。
朝食で「末梢の体内時計」を調整することは、効果的ではありますが、「末梢の体内時計」は「中枢の体内時計」に従うので、光の刺激よりは効果が弱いのです。
このように効果的な体内時計をリセットすることが難しい私が、どうやって早起きできるようになったのでしょうか?
体内時計を効果的にリセットする方法が、実は他にもあったのです。
その方法は、
と言います。
アーシングをし始めて、早起きとか何にも意識してないのに、ぐっすり深く寝られて、自然に早朝に目が覚めていくようになりました。
理由はアーシングによるものと理解できましたが、メカニズムが良くわかりません。
アーシングは、時差症候群(時差ボケ)に有効であると、アーシングの本に書かれています。
ある時、その内容を思い出して、そこから子供の頃からの不規則な生活の習慣で、時差がズレていたのだと気づき、体内時計や時差ボケを調べたことで、仮説が浮かびました。
早起きに有効なアーシング
私は地球(アーシング)によって、②背内側部(AVP)の「中枢時計」が調整されると思っています。
②背内側部(AVP)の「中枢時計」が調整されることによって、2つの「中枢時計」のギャップを減らして、早起きを促進すると思っています。
②背内側部(AVP)の「中枢時計」の調整がゆっくりなのではなく、現代人の生活習慣によって、②背内側部(AVP)の「中枢時計」の調整ができづらくなっているのではないでしょうか。
先進国ほど、地球(大地、川、海など)と触れる機会が減っているので、高速移動などをした時に、アーシングをしないから、②背内側部(AVP)の「中枢時計」が、対応処理に約1~2週間かかってしまうのではないかと考えています。
数百年前の生活や移動は、飛行機も鉄道もなく比較的ゆっくりであり、ゴム靴もないし、地球と直接触れ合える生活環境で移動しているわけですから、時差ボケは、ほとんどなかったと思います。
また国や地域によっても、天候や日照時間はさまざまです。
①光の刺激による腹外側部(VIP)の「中枢時計」だけでは、晴天の少ない、不安定な地域では、体内時計を安定して調整することは難しいです。
地球(アーシング)の方が、太陽の光より刺激は弱いけれども、天候や場所や時間に左右されず安定して、体内時計を調整することができます。
また、植物の朝顔などにも体内時計があり、ずっと光の刺激を当て続けても、真っ暗な環境下でも、決まった開花時間に咲くようです。
いくら太陽の光が必要でも、太陽の光だけに頼るのはリスクがあります。天気は移ろいやすく、地域によっても環境は違うので、環境に適切に適応し生存していくには、太陽の光以外に、自ら時間をカウントして朝夕を把握する方が確実なのです。
基本的に朝顔もアーシングしていますので、アーシングによる体内時計の調整も考えられます。
ただ私自身がアーシングによって、背内側部(AVP)の「中枢時計」が、どのように影響を受けて変化するのか、実験をすることができる環境や機会もないので、詳細なメカニズムは不明ですが、地球自体は太陽の光を浴び続けているし、他の惑星のエネルギーなどの影響を受けているので、地球の内部は太陽の光や熱のエネルギーに反応した、高いエネルギーの分子や電子が動き回っているので、アーシングがまったく光と無関係ではないと思います。
人間や動植物が、アーシングによって、地球に直接触れて接続することは、光の刺激や天候にも左右されず、砂漠や洞窟内、深海でもできますので、さまざまな生物の体内時計の調整には効率よいのではないでしょうか。
参考
・ヒトの体のなかには時計がある
「体内時計」の仕組みと不思議を解き明かす
上田泰己(システム生物学者)
SEKAI
・演題 「体内時計のしくみと合わせ方」
講師 重吉 康史
近畿大学医学部
・ 第5回 体内時計を正しく動かして、24時間の健康リズムを
柴田重信
林原 知識ライブラリー
・近畿大学医学部解剖学教室HP