ミクロ整体論とは、ミクロ的に整体操法を深める手法です。人体の一部分を観察し、検証や分析することによって、生命全体や生きている人体（生体）を考察し理解していきます。

ミクロ整体論では、単に部分をすべて足して全体と観るのではなく、人体はすべて全体で動いていることへの理解を深めていきます。一部分が全体を表していたり、部分は全体の相似（そうじ）であったりしますが、全体を意識してミクロ的に生体を考察します。また生体を動かす気、体の連動性なども考慮しています。

生体は絶えず動いて変化しているので、簡単に検証や分析ができるわけではありません。全体を見据えたミクロ的なアプローチは、マクロ的な視点で生体を理解する手がかりだけでなく、臨床で役に立つ方法でもあると考えます。ミクロ的な視点が、生命を不自然に理解したり、極端だったり、部分が全体から孤立したりするなどのような間違いや思い込みを伴いやすいことも考慮しています。

マクロ整体学やミクロ整体学に発展することを目指しますが、現時点ではミクロ整体論です。

私のミクロ整体論は仮説です。後世の天才や秀才の創意工夫によって改良改善し、整体操法を発展してもらいたいと願っています。